
どうもどうも。先週のヒルネット。
最近、教室活動で盛り上がっておるものと言えば、やはりキャロム。
以前も記事で紹介した、北インド発祥のボードゲームです。
一度やってみれば判ると思いますが、これはハマる。
大人か子どもかといったことでは力量に差がつきにくく、技術を磨けばそれだけ上手くなる。
体感として、やはりビリヤードに似ていると思います。
ハマったメンバーの一人はついにゲーム盤を家族で購入してそうです。

え、そんなこと言ってるイマンモは上手いのかって?
私の戦闘力は53万です。
まあ、個人レッスンで子どもたち相手に15年?いや20年くらいやりこんでますからね。
スーパーサイヤ人にたまに負けるくらい。
もちろん、ボードゲームばかりやっておるわけではない。
御前のworkの時間には、それぞれの課題をこなしております。


最近は、年長メンバーはもちろん、年中メンバーなんかも結構、積極的に学習に取り組んでおります。
昔は絵しか描いてなかったのになあ、などとも思う今日この頃。
まあ、もちろんworkの時間いっぱいを使ってポリドロンで謎の抽象アートをつくっている猛者なんかも相変わらずたくさんいるんですけどね。

ところで、先週はかなり寒かったんですが、やはり季節は確実に春に向かっている模様。
先週の公演活動では、咲き始めた梅の花を眺めながらのお弁当などという、あまりヒルネットには似つかわしくない?風流なこともやってみたり

そして、先週のお出かけ探検活動。
先週は上野の国立科学博物館に出かけて参りました。
目当ての展示会は「鳥」展。最新のゲノム分析などで分類された鳥たちの生態に迫る展示です。
実は前日、年長メンバーとは、グループワークの時間を使って、「なぜ鳥は飛べるのか?」「鳥はどんなふうに恐竜から進化したの?」といったことを議論、調査しておりました。
相変わらず写真は撮り忘れておるんですが、今回はその辺りのことも木星帰りの男であるシャリア・マロくんが、ソロモンに帰ってきたついでに書いてくれています。
ということで、今回もマロ殿の筆をもって活動を振り返っていきたいと思います。
よろしく、シャリア・マロ!
〈幸いなことに、今回は上野駅構内で迷うことなく、集合場所に到着した。この時点で、来ていたメンバーは16名。未だ来ない2名については、全員が中学生以上ということもあって、スタッフ1名を駅に残して、置いて行くことになる。〉

〈この日は、上野の国立科学博物館にて行われている鳥展に行くことになっている。このことは既に2月のはじめに決定され、予備知識として、前日に鳥類の進化の歴史や飛ぶための骨格の構造などを他の脊椎動物と比較して議論をした。
前もって鳥についての様々なことを予習し、そのうえで迎えた当日。遅刻したメンバーがいた以外には特に問題も起きず、無事全員入館を果たした。ただ一つ誤算だったのが、人の数であった。三連休の前日ということ、平日最後の展示であるということもあるのだろう。平日においてはなかなか見ることのない数が、ずらりと入り口に並んでいた。〉

〈とはいえ、館内に入ればこちらのもの。あまり鳥に興味のないメンバーは、早々と館内を見て回り、また興味のあるメンバーたちは、一団となってゆっくりと進んで行く。〉



〈これらの骨格標本を見て、僕は驚愕した。これらの骨格標本には、なんと気管支が残っているのだ。漂白剤でも使ったかのように真っ白で、それでいて種子骨等の欠損もない標本たちがずらりと立ち並ぶ様子は、まさに圧巻だった。
白亜紀時代の恐竜(鳥胸類などか)などから古代・新生代の鳥類の化石・骨格、それらと現生の鳥類の骨格を比べてみることができる環境というものは、なかなかない。



〈しばらく見ていると、未だ恐竜であったころは、彼らの足の骨は、中足骨がそれぞれ足根骨と癒合したものとなっている。しかしながら、やがてこれが新生代に突入するころになると、彼らの中足骨は全て一つに癒合してしまっているのだ。
これは、鳥類となり地上の滞在時間が短くなったことにより、足の骨の強度を脆くするために起こったことなのだろうか。鳥類は、骨の密度等を大幅に減量することによって空へと飛び立ったのであるから、足の骨も一本に統合してしまったほうが、より減量することができるのだろう。しかし、地上に降りた種の中足骨もまた、癒合したままであるというのが不思議だ。強度の低い脚というものは生活に非常に不便であろうから、もちろん強度は上がっているのだろうが、中足骨が癒合したままでは一回の骨折によって受ける被害がとても大きなものになってしまうであろう。そういったことによる収斂進化が何故起こらないのか。あと何万年もたてば、再び分離するのだろうか。興味の種は尽きない。〉


〈グループディスカッションにて取り上げられる原因となったのは、とあるメンバーの素朴な「翼を生やせば、人でも空を飛べるの?」という質問だった。
人々が天使と聞いてよく思い描くのは、肩甲骨のあたりから大きな羽を一対持った人だろうが、もし人間であれをやるとなると、高確率でバランスを崩し失墜するだろう(重心が翼の根元よりもはるかに低い位置にあるため)。
いや、それ以前に空を飛ぶことすらできないのではないだろうか。人間の大きさで、羽を生やして空を飛ぶとなれば、可能な限り体を軽くする必要があるだろう。
それこそ、よく物語でみる天使のような存在は、それがもし人の形をしているのであれば、下半身は幽霊のように透き通った幻影のようなものであるか、もしくはがらんどうの中身を持っているに違いない。〉



〈昼食をとり、各々が地球館・日本館を見て回ったのち、フーコーの振り子の前に集合、3時ごろ解散となった。
次回の広告として、ネアンデルタール人についての展示をするとの張り紙があったが、このテーマはフリースクール内でのディスカッションでつい最近取り上げたもの。できるならば、これにも行きたいなぁ。〉


と、こんな感じだった先週のヒルネット!
今週は果たしてどこに出かけるのかな? 生田緑地なんて話が出てたけれど、ほんとにそうなるかな?
ともあれ、今週も楽しく活動したいと思います!
それではそれでは!
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