世田谷文学館と舞祭下見
- 今田
- 2024年10月21日
- 読了時間: 5分

どうもどうも。先週のヒルネット。
では、昨日の日曜に開催された「すぎなみ舞祭」の会場下見をかねて、「下高井戸おおぞら公園」に出かけてきました!
……の予定だったのですが、生憎、当日は雨の予報。そこで、急遽、午前は会場から京王線で三駅ほど行ってすぐの場所にある、「世田谷文学館」を予定に加えることに。
さてさて、本来は昨日の「すぎなみ舞祭」のレポートだけ行おうと思っていた活動記録。
急遽、その前日譚も記そう
と思い立ったのは、久方ぶりに、我らが専属記者・マロが記事を書いてくれたため。
ということで、本番の「すぎなみ舞祭」記事の前に、まずはこちらの前日譚をどうぞ!
久しぶりによろしく、マロ!
〈この日は雨が降るとの予報がなされ、既に決まっていた予定が大幅に変更された。が、一か月以上も前から確定していたものを、いまさら覆すというのは嫌だと反対の意見も多く、議論が白熱していた。そこで、午前中を別の場所で過ごすが午後は予定通りに動くという折衷案が、議論の長期化を嫌った私やチーくん、ハヌマーン等中高生メンバーによって提出され、満場一致で可決された。これまで行ったこともないところが目的地となった。行き先に決まったのは、世田谷文学館。
年少メンバーにとって文学館は退屈であるかもしれないとの意見も提出されていたが、その当人たちからは否定的な意見は出なかったため、これは断行されたわけだが、結果としては上々であった。
当日10時30分、メンバーは京王線芦花公園駅に集合した。よくよく考えてみれば、京王井の頭線ではなく京王線が集合場所に選ばれるのは、高尾山に登ったとき以来のことだ。珍しいこともあったものだと思う。なぜなら、本当であれば今日、京王井の頭線の高井戸駅辺りが集合場所になる予定だったのだから。
そんな土地勘の一切ない場所ではあったが、駅から一直線という立地も幸いして、無事迷うことなく到着した。〉

〈さて。入館するなりメンバーは三々五々、さっそく今回のメインイベント、「小説と映画の世紀」のコーナーへと向かう。
ここではこの世田谷文学館の名誉館長の最後の著作、「小説と映画の世紀」について、それらで紹介された12の映画・小説作品と共に展示されている。
ざっと見てみると、私でも知っている作品名が一つあった。「薔薇の名前」。
父曰く、堀田善衛の「路上の人」と同じような内容であるそうで、それを聞くと無性に読みたくなってくるが、未だに手に取ったことはない。
家の、父の部屋の奥底に眠っているということなので、いつか手に取ってみたいものだと思いながら、次の部屋へと向かう。

ここで映画の上映がされており、そのためそこそこの数の人が椅子に座っており、その映画鑑賞の邪魔にならないようにするためであった。
しかしながら、そう急ぐことはない。要するに声さえ立てなければ、いくらいてもいいわけだ。
そういうわけで、ここがまるで自分の家であるかのように、どっしりと構えて椅子に座っている人の姿も中にはあった。〉

〈この「小説と映画の世紀」の次の展示室は、「寺山修司展」というものであった。
正直言って、私は寺山修司の本を最後まで読み通したことがない。「書を捨てよ、町へ出よう」だって、途中まで読んでそれっきりである。とはいえ、なかなか面白い展示だった。
(イマンモ註:寺山修司といえば、イマンモの世代ではサブカルチャーの源流的人物であり、サブカルの「アイコン」的存在であった。マロの年齢ならばともかく、20歳を超える年齢の文学好きや演劇・映画好き、サブカルチャーに関心のある者なら誰でも知っているような人物だっただけに、高校生サブカル好きメンバーやスタッフにも、あまり知っている人間がいなかったのは、イマンモ的にはひそかに衝撃であった)
寺山修司が監督した映画や劇団「天井桟敷」に関するものが並べられているなか、「手紙」の、多く置かれた一角に衆目が集まった。
「ドンナニ少シデモイイ。オカネホシイ。寺山修司」
なんて、おもしろい人だろう。〉

〈この後、メンバー各人が隣の図書室にて思い思いの本を手に取る。
私が手に取ったのは谷崎潤一郎であったが、他にも夢枕獏や小川未明、漫画では手塚治虫などそこまで大きな場所ではないのに、各メンバー全員の心を掴んだであろう本が並んでいた。
近所にこういう場所があればよかったのにとは、このとき皆が言っていたものだった。〉


今回は、今年初めての文学館行きとなったが、存外好評であった故に今後も行く可能性が出てきた。私個人としては、荒川区の吉村昭記念文学館や、谷崎潤一郎記念館(兵庫県芦屋市にあるというのが残念なところ)に行きたいのだが、どうなることやら。
今後の予定は、どこかの日に釣りをすることなどいくつかが決まっている。
昨年は釣りの際、インフルエンザが蔓延してしまっていたが、果たして今年はどうなるか。縁起が悪いということで場所も変わるかもしれないし、そもそも実行されないという可能性も高い。
果たしていつ、釣りに行けるのか。これを楽しみにしているメンバーも大勢いることだし、実行はされることだろう(けれども、なぜか山登りは実行されない。山登りを期待していた面子の落ち込むさまを、不憫だなあと眺めることが、最近の楽しみになっている)。〉

さて、この後、ヒルネッターの皆さんは電車に乗って桜上水駅に。
「下高井戸おおぞら公園」を下見して、遅めの昼食をとりました。
幸い雨も止んでいたため、公園の遊具でひとしきり遊んでから解散とい流れ。


さて。
その二日後。10月20日の日曜。
いよいよ「すぎなみ舞祭」本番!
こちらの様子は次の記事でどうぞ! 是非ぜひご覧あれ!
コメント